郵便局年賀状に任せておけば大丈夫!
20年以上前、小学生の頃。あの頃は、何通の年賀状が届くのか毎年楽しみにしていたものである。
届くだけでなく、送ることも楽しみで、夢中になって干支のイラストを描いていた。
冬休みが終わってから「○○くん、馬の絵すごい上手だね!」なんて友人から言われてニヤニヤする。それが年賀状の思い出だ。
中学生になってから、年賀状は書かなくなった。なぜそうなったのかはよくわからない。
自然と書かなくなった。お互いに年賀状を出し合っていた友人とも、年賀状の話はまったくしなくなった。
あんなに楽しかったのに、だ。
中学3年生の年末。あるクラスメートの女子が、私の生徒手帳に勝手に自分の住所を書いた。
その女子は活発な性格で、私はちょっと苦手だった。
「○○くんに年賀状送るから、○○くんもちゃんと書いてね!」なんて言われたが、私は書かなかった。
どうせからかわれているのだろうと思ったからだ。
お正月、その女子から年賀状は届かなかった。
まあそうだよね、とちょっと安心ちょっとがっかりな気持ちで冬休みを過ごしていると、1月3日にその女子から年賀状が届いた。
干支のシールが貼ってあったり、ペンでカラフルに装飾されていたり、なかなか力の入った年賀状だった。
うわあマジか、とちょっと嬉しくちょっと迷惑に思ったが、せっかくなので私も書くことにした。
久し振りの年賀状である。生徒手帳を開き、無理矢理書かれた住所を年賀はがきに書き写す。
文面には「あけおめことよろ」とだけ書いた。まったく感情のない文面が自分らしくて良いと思った。
冬休みが終わってから「○○くん、何あれ〜!」なんて背中を叩かれ、私はニヤニヤしていた。
たまには年賀状を書くのも悪くない、と思った。
しかし、高校生になってケータイを持つようになると、やはり年賀状は書かなくなった。メールで「あけおめことよろ」と送り合うだけだ。実に手軽である。
そして、現在はLINE。
もしも今年、年賀状を書かなければならないことになったら、とても苦痛に感じるだろう。とにかく面倒くさいが先に来る。
で、私が何を言いたいのか。それは「年賀状は郵便局に全部任せよう!」ということだ。